日本腰痛予防団体の理念
現代の日本は、急速な少子高齢化の進行により、社会保障費の増大や医療・介護の人材不足といった深刻な課題に直面しています。特に高齢者の健康寿命の延伸は、個人の尊厳ある暮らしを支えるだけでなく、医療費や介護費の削減といった国家的な課題の解決にも直結する、非常に重要なテーマです。
その中でも、「腰痛」は加齢とともに多くの人々に影響を及ぼす代表的な健康障害の一つであり、生活の質（QOL）の低下や、介護のきっかけとなる主要な要因として知られています。また、腰痛は高齢者に限らず、働き盛りの世代や若年層にも広く見られる問題であり、生産性の低下や長期的な労働力不足にもつながることから、社会全体に深刻な影響を及ぼす健康問題といえます。
私たち日本腰痛予防団体は、このような社会的課題の解決に貢献することを目的として設立されました。私たちは、すべての世代の人々が慢性的な腰痛から解放され、心身ともに健やかで、自立した日常生活を送ることができる社会の実現を目指しています。
そのために、最新の医学的知見と科学的根拠に基づいた腰痛予防のための運動や生活習慣の改善指導を行い、予防と再発防止の重要性を広く伝えていきます。さらに、わかりやすく実践しやすい情報を、世代や職業を問わず誰もがアクセスできる形で発信し、腰痛に関する正しい知識と予防行動の普及を推進してまいります。
私たちの活動は、一人ひとりの健康を守ると同時に、社会全体の医療負担を軽減し、
持続可能な社会保障制度の維持にもつながると信じています。腰痛予防という切り口から、より健康で安心して暮らせる未来の社会づくりに貢献していくことが、私たち日本腰痛予防団体の使命です。